Digital.ai(デジタルエーアイ)が第18回年次アジャイル状況レポートを発表、AIによるソフトウェアデリバリーの第4波のオーケストレーションを報告

企業向けAI搭載ソフトウェアデリバリープラットフォームのリーディングプロバイダーであるDigital.ai(デジタルエーアイ)は、18回目となる年次レポート「State of Agile Report」を発表した。アジャイル導入に関する世界で最も長く、最も包括的な調査として認められているこのレポートは、ソフトウェア開発業界における重要な転換点を浮き彫りにしている。レポートでは、AIがもはや単なる補助ツールではなく、ソフトウェアデリバリーライフサイクル全体を統制するようになり、ソフトウェアデリバリーの第4の波の到来を告げていることが示されている。

レポートによると、過去3年間でAIは企業のあらゆる側面に浸透し、組織におけるソフトウェアの計画、構築、テスト、セキュリティー確保、リリースの方法に革新をもたらした。Digital.aiが「ソフトウェア開発・デリバリーの第4の波」と呼ぶこの変革は、ソフトウェアライフサイクルに積極的に参加するインテリジェントシステムによって特徴付けられる。推論、意思決定、自律的な動作が可能なこれらのシステムは、大規模なフロー、品質、そしてスピードを向上させている。

本レポートの2025年までの調査結果は、AIが組織がアジャイルの本来の目的、すなわち変化への迅速な適応とビジネス目標に沿ったイノベーションの実現に再び焦点を当てるのを支援していることを示唆している。レポートによると、76%の組織がアジャイルのビジネスへの影響とROIに対する監視の強化を経験している。AIの導入率は68%から84%に急増し、早期導入企業は自律システムの実験を行っている。しかし、ガバナンスのガイドラインを整備している組織はわずか49%であり、AIの導入が監視を上回っていることを示している。

また、本レポートは、アジャイルが決定的な局面を迎えており、AIがソフトウェアの構想と提供の中心になりつつあることを強調している。この進化により、企業はテクノロジー投資を測定可能なビジネス成果と結び付け、組織全体のデータと意思決定フローの透明性を確保するガバナンスモデルを導入するよう促されている。レポートは、これらの基盤を最初に構築した組織が、AIを生産性向上ツールからビジネスパフォーマンスの戦略的推進力へと変革する上で有利な立場に立つことができると示唆している。

「アジャイルの現状」調査の調査結果では、アジャイルのROI(投資対効果)を示すよう組織に求められるプレッシャーが高まっていることも明らかになった。回答者の76%が、このプレッシャーによって投資と役割分担が再編されていると回答しているが、確実に責任を持って成果を出せると感じているのは半数にとどまっている。チームは、少ないリソースでより多くの成果を上げ、イノベーションを加速し、リーダーシップや組織構造の変化に迅速に対応することが求められている。同時に、約3分の1の組織がアジャイルプラクティスを測定可能なビジネス成果に直接結び付けようと取り組んでおり、期待と実行の間に重大なギャップがあることが浮き彫りになっている。

レポートは、アジャイルは現代のニーズを満たすために進化し続けていると結論付けている。4つの主要なトレンドが際立っている。アジャイルへの着実な投資、ハイブリッドまたは自社開発のアジャイルモデルによる柔軟性の向上、アジャイルの取り組みとビジネス成果の結び付けに重点を置いた役割の拡大、そして顧客満足度やコスト削減といった成果への重点シフトだ。また、AIユーザーの4分の1以上が、自律的に意思決定を行い、ツール間で作業を調整するインテリジェントシステムであるエージェントAIを実験していることも指摘している。これらの早期導入者は、これらの機能をワークフロー実行、リスク検出、ガバナンス、さらには計画、境界のテスト、そして次のイノベーションの波の形成に適用している。

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出典:Digital.ai